あみだくじ

大学2年生 読書、お笑い、ラジオ、音楽、考えたこと

「伝え方が9割」の要約・感想。イエスと言わせて有利に生きる




「伝え方が9割」をよみました。かなり有名な本だったので、いつか読もういつか読もうと思っていました。かなり時間がかかってしまいましたが面白い内容でした。

自分へのリマインドの一環としてシェアしたいとおもいます。

佐々木圭一とは?

プロフィール



佐々木圭一さんは博報堂出身のコピーライターです。他にも、作詞家、上智大学非常勤講師という肩書も持っています。

上智大学を卒業後、博報堂に入社し様々な広告賞を受賞しました。現在は博報堂を退社し独立、株式会社ウゴカスを立ち上げました。

もともとコピーライトが苦手だったにもかかわらずコピーライターの部署に配属されてしまいます。ストレスから一年で体重が15%増え、顎がなくなってしまったそう。


しかし、もがき苦しむ中で「伝え方にはシンプルな技術がある」「感動的なコトバは、つくることができる」と佐々木圭一さんは気づきました。その体験と技術をまとめたのがこの本です


彼のライフワークは日本のコミュニケーション能力をアップさせることだそうで、この本出版もその一環でしょう

主なコピー


個人的に素敵だと思ったものをまとめました

  • 東京に、家を持とう。(オープンハウス)
  • 希望を、つみ上げよう。(日立)
  • 言えないから、歌が生まれた。(トイズファクトリー
  • イベントがないとデートじゃないと思ってた。(爽健美茶
  • 「今日友だちがひとり減りました」

「彼女になったから」(キリン一番搾り生ビール)



「伝え方が9割」の内容

内容も軽く、わかりやすいのでスラスラ読めます

「伝え方が9割」の要約

本のおおまかな目次は

  1. 伝え方にも技術があった!
  2. 「ノー」を「イエス」に変える技術
  3. 「強いコトバ」をつくる技術

となっています



伝え方にも技術があった!



1章は著者の体験談や伝える能力の重要性についてです

体験談は、著者がどのようにして技術、しいてはコピーの法則を手に入れたのかが書いてあります。

体験談をチョー適当に要約すると、
「もともとコピーが苦手だってけど、ひたすら読んで書いてたら『心を動かすコトバには、法則がある』ことに気が付いたよ」見たな感じです。ちょっと雑で矮小化しているような気もしますが、まあ大体こんなかんじです

伝えることの重要性については

  • 伝え方やコトバの技術を持っている人は、働いても成果が出せる
  • 伝え方は誰も学んでいないから、学ぶことで突出できる

という内容が主です。


「ノー」を「イエス」に変える技術


2章では「ノー」を「イエス」に変える技術、つまりは交渉術ですね。コトバの力でイエスの確率を上げようということです。

具体的な方法がこれです

  1. 自分の頭の中をそのままコトバにしない
  2. 相手の頭の中を想像する
  3. 相手のメリットと一致するお願いをつくる


つまりそのままお願いするんじゃなくて、相手の立場に立ち工夫してお願いしましょうということですね


1については特に説明はいらないでしょう。思ったことをそのままいうなよってことです。2は3のための準備のようなものです。例えば、相手の好き嫌い、性格、どう思ってるかを推し量ります


3では2をもとに、相手のメリットと自分のお願いをつなぎ合わせる作業をします。

例えば自分がデートをしたいというお願いをするとします。

ここで「僕とデートしてください」という伝え方をしてしまうと1に引っかかりますよね。ここではグッとこらえて2に進みます。

2で相手が「イタリアン」が好きとわかれば、 自分の要望であるデートと相手の好きなイタリアンを組み合わせて、、、

おいしいパスタ屋さんがあるんだけど行かない?」となります

このお願いの仕方の中で一番難しいのは2の手順かもしれません。

そこで、2の「相手の頭の中を想像する」ときの切り口が用意されています

  • 相手の好きなこと

「驚くほどうまいパスタどお?」

  • 嫌いなこと回避

「芝生に入ると、農薬のにおいが付きます」

  • 選択の自由

「驚くほどうまいパスタの店と、石窯フォッカチャの店どちらがいい?」

  • 認められたい欲

「君の企画書が刺さるんだよ」

  • あなた限定

「ほかの人が来なくても、斎藤さんだけには来てほしいんです」

  • チームワーク化

「いっしょに勉強しよう」

  • 感謝

「いつもありがとうございます。領収書おねがいできますか?」

なにかお願いを考えるときは、これら7つの切り口をもとに相手の頭を想像するわけです

これに沿って考えれば比較的簡単に3の「相手のメリットと一致するお願いをつくる」が達成できるでしょう





「強いコトバ」をつくる技術


著者によると強いコトバをつくる方法は5つあるといいます。ここでいう「強いコトバ」というのは「心を動かアスエネルギーのあるコトバ」という意味です

  • サプライズ法

「~~!」「びっくり、~」「実は、~」「信じられない、~」をつけるだけ
例 そうだ、京都に行こう

  • ギャップ法

伝えたいコトバの正反対のワードを前半に持ってきて、前半と後半がつながるよう文字を埋める
例 これは私の勝利ではない、あなたの勝利だ(オバマ)

  • 赤裸々法

自分の体の反応をコトバにし、伝えたい言葉の前に入れる
例 朝、目覚めると泣いていた(世界の中心で愛を叫ぶ)

  • リピート法

伝えたい言葉を繰り返す
例 会いたくて会いたくて 震える

  • クライマックス法

クラマックスワードから始める。クライマックスワードとは、「ここだけの話ですが」「誰にも言わないでくださいね」「これだけは忘れないでください」など


これらをもとにすれば無限にコトバを作ることができる、と著者は断言します





伝え方が9割

伝え方が9割



「伝え方が9割」の感想

体系的でわかりやすい


本全体として図や箇条書きがちりばめられていて、読んでて疲れませんでした。スラスラ読めましたし、著者のノウハウがわかりやく体系的にまとめられていました。

流石、ビジネス書ランキング1位ですね

伝え方の技術のシンプルで意識すれば身に付きそうな気がします


実践しないと意味がない

どんなビジネス本や自己啓発本にも共通することですが、これは特に実践しないと読んだ意味がありません。だからぼくもこうして長めの時間をかけてこの記事を書いています。

僕も読んでくださっている方もおそらくコピーライターになるわけじゃないと思います。だからこそ、本に書いてあった「ノー」を「イエス」に変える技術を実践することに本を読んだ意義があるはずです。

人は一日に何回もお願いをしているはずです。学校や職場をとっても集団の中で生きる以上お願いの連続です。その一つ一つを意識することで何か変わっていくはずです

著者も最初は意識してコトバを作ることを推奨しています。簡単なように見えますが、実際に使うには練習が不可欠。練習の末に、技術が身につけば確実にスキルアップし、本を読んだ甲斐があったと言えるでしょう

それでは!

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まんがでわかる 伝え方が9割

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伝え方が9割 2

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