恒久的な欠落を愛してこその幸福だ
恒久的な欠落を愛してこその幸福だ
この一文にはインパクトがあって、かつ真理が含まれているように思えます。
これは出会って以来、非常に大切にしている言葉です
時には励まされ、時には救われ、時には苦しめられました。
この言葉との出会い
この言葉はamazarashiの「空っぽの空に潰される」という曲の中の一節です
この曲は空っぽ、つまり虚無感に襲われる様を嘆いた曲です。
この言葉自体は最後のサビの直前で登場します。
初めは癖になるメロディーや、サビの「虚しい時はどうりゃいいの?教えて 教えて」という部分に共感していました。
が、何度も何度も聞いているうちに、「恒久的な欠落を愛してこその幸福だ」という部分がつっかかるようになりました。
こうきゅう‐てき【恒久的】
[形動]いつまでもその状態が続くさま。「恒久的な政策」「恒久的に存在する太陽」
恒久的な欠落というのは「一生治ることのない欠点」と言い換えられるでしょう
じぶんを愛そうだなんて今まで何度も言われて、もう飽き飽きです。
でもなぜかamazarashiに言われると本気で自分を愛そうと思わせるような説得力があります。
以来、僕の頭の中ではこの節が何度もリピートすることになります。
いろんなものとリンク
「恒久的な欠落を愛してこその幸福だ」というフレーズが頭を巡っていろんなものとリンクしました。
例えば若林さんのエッセイ。
性格とか形状記憶合金のようなものでもともとの形は変わらない
結局、今回の人生でこの形状記憶合金から下りられないんだ。と自分を変えることをあきらめ、自分の性質を受け入れることにした
僕らのような人間はネガティブで考えすぎな性格のまま楽しく生きられるようにならなきゃいけないんですよ。
ずっとネガティブと共に生きてきた若林さんが長い歳月の中で出した答えが自分を受け入れるということ。
自分の持っている欠落を躍起になって埋めようとするんじゃなくて、自分の性質をうまく付き合って受けいれる。この過程を乗り越えてこその幸福というわけです。
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自分を受け入れるとは?
自分を受け入れるという言葉はいろんなところで聞きますね。歌詞や自己啓発本などなど。
意味をいろいろと調べてみましたがまとめるとこんな感じです
- 自分を認める
- 自分を知る
- 他人と比較しない
- 自分自身に対する恨みや憎しみを捨てる
- 素直になる
- 開き直る
このほかにもあるわけなんですが代表的なのを取り上げてみました。
色々あるわけですが、この中で僕が一番しっくりくるのは「開き直る」です。
自分を受け入れる過程って「自分はどうあがいたって自分にしかなれないんだ」というある種の諦念から始まると思っています
自分と周りを比較してダメな部分があぶり出てきて。その部分を追いつかせようとしたけど、それでも駄目で。なんだよ無理なんじゃんと思って諦めて開き直る。
こうやって自分を肯定する過程が始まるのかなー、と。
いい意味でも悪い意味でも自分は自分にしかなれないとわかったら強くなれるのでは、と思います
まとめ
最近、大好きなamazarashiがなぜか響かなくなっています。胸のざわざわが消えちゃった。
だから忘れないうちにまとめておこうかなと思って書いてみました。
えらそうに書いた僕が自分を愛しているかは謎です。笑 でも前よりは良くなってる、これは断言できます。
とは言いつつも嫌な出来事があれば一時的に自分を嫌いになったり、攻めてみたりしますが、、。
とはいえ、「恒久的な欠落を愛してこその幸福だ」
いい言葉ですね~
それでは!